
息子のADHDの診断がついた数日後。
先日、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム症(ASD)の検査を受けた長男(中2)。 検査結果を聞きに、私達両親は3人で、再びクリニックを受診しました。 ADHDの診断がつく 先生は、日本語版のWISC、バ …
私は息子の通う中学の担任と学年主任の先生にアポイントをとり、診断結果を報告しにいきました。
先生に報告
私は、時間を取っていただいた先生方に感謝の意を伝え、
- 息子のADHDを疑うことになった経緯
- 検査結果と診断
- 今後の方針について
等を、順を追って説明しました。
学校での様子
先生方は、途中で質問を交えながら話を聞いてくださり、そして学校での様子を教えてくれました。
「息子さんは、クラスでは『愛されキャラ』のような存在で、友達と毎日楽しく過ごされています。
受験直前まで海外にいたので、みんなが受験勉強で習ってきたような事を知らない事は多いですが、授業中に『これ、僕は習ったことない』と発言していた事もあったので、『授業を全く聞けていないわけでもない』のかなとも思います。」
学校の方針
先生方はその後、この学校について話してくれました。
「この学校は『3教科受験を選択できる中高一貫校』ということもあり、『能力がデコボコ』している生徒も、結構多く通っています。
数学が得意だけれども国語が苦手、とか、逆に国語が得意だけれども数学が苦手、とか……。
息子さんのようにADHDの診断を受けて、薬を飲んでいる生徒もいます。
そのような子達は、高校受験で公立の進学校を受験しようとすると、かなり不利になります。
偏差値の高い公立の高校に行くためには、高い内申点が必要になるので、『テストは全教科満点に近い点数をとり、部活ではキャプテンで、さらには生徒会長もやって……』と、というような、いわゆる『優等生』と言われる子たちが合格して通うことになります。
能力がデコボコしていると、学校の内申点を稼ぎにくいので、試験が高得点でも合格できないことがよくあります。
その点、当校では高校受験がないので、中高の6年の間にのびのびと過ごしてもらう事ができます。
当校の校長は『能力のデコボコは、その子の特技として尊重しよう』という方針のため、私達教師も、できるだけ生徒の特性を伸ばせるような教育を心がけています。
そうやって6年間を過ごす間に、ほとんどの生徒が大学受験に必要な能力を身につけ、良い大学に進学する事が多いです。
息子さんにも、是非当校で、充実した6年間を過ごしてもらいたいと思っています。」
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確かに……息子の特性を考えると、高校受験で「オールマイティな優等生タイプ」の子たちと競争するのは、かなり厳しいように思います。
彼は現在、理解のある先生方に囲まれ、毎日の学校生活を楽しく送れているようです。
私は、「彼はこの学校に入学できてよかったな。」と、改めて思いました。
To be continued…