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自分事

電車を降りようとしたら、網棚に置いていた荷物が無くなっていた件

ある日の朝、私はいつものように電車で1時間半の職場へ向かっていました。   その日は出張もあったため、いつもの荷物に加えて、宿泊用の大きなボストンバッグも持っていました。 電車に乗り込み、バッグを網棚に載せようとしたのですが……重くて持ち上がりません。   ―― どうしよう。床に置くしかないかな。でも満員電車だし、迷惑になるよね……。   困って両手を下ろしたそのとき […]

春はあけぼの

私は、毎朝6時過ぎ頃に自宅を出て、職場へ向かう電停に走る、という生活を送っています。 冬場はまだ薄暗いのですが、日が長くなるにつれて、東の空に朝焼けを見ることが多くなります。   少し前の、ある凛とした朝、私はいつものように家を出て駅まで走りました。 川の上の橋を渡る途中、ふと空を見上げると、東の山の向こうに紫色の雲が。   その雲を見た私の脳裏には、枕草子のあの有名な一節が浮 […]

新年を迎えて-2025

新しい職場に移ってから、1年が経過しました。   当初決意したことの半分も達成できていませんが、大学院から通して10年以上所属していた施設を出たことは、やはり良い選択だったと思うようになりました。 これまで当たり前とされていたことが、そうでもないと気付かされたことが何度かあったからです。 働く女性に対する、周囲の目 外に出て良かったと思った理由の一つは、「働く女性に対する周囲の目は、思っ […]

風邪をひいて-2

久しぶりに風邪をひきました。 夫は不在⋯⋯の中、朝の準備を その日は朝から声は出ないわ、ゴホゴホしてるわ、嗚咽が止まらないわで、結構たいへんなことになりました。   しかも今回はタイミングが悪く、頼りの夫は1週間ほど国内出張中。。。 仕事は休むにしても、朝ご飯の準備と長男(中2)のお弁当づくりをしなければなりません。   「⋯⋯お弁当、作らないと。。。」 私が台所に立つと、長女 […]

「迷ったけど、今回もトランプに投票するよ」と言われて考えたこと

2024年のアメリカ大統領選挙。 一時期はハリス氏優勢と言われていましたが、その後も色々なイベントがあり、最終的に蓋をあければ、トランプ氏の圧勝でした。   私が以前勤めていたアメリカのラボのメンバーは、皆、口を揃えて「絶対ハリスに入れる!」と言っていましたが、一方で、大学以外の知人友人の中には、「トランプに投票する。」と言っている人もいました。 その中の一人は、今もオンラインで聖書と英 […]

選挙に行く!

内閣総理大臣に就任したばかりの御大の宣言で、衆議院が解散し、先日総選挙が行われました。 日曜日、夫は朝から「候補者比較サイト」を見ながら唸っています。 「うーん、誰に投票するか悩ましいなあ。。。」 浅慮な私と、熟考する夫 「とりあえず、今の野党は、与党を叩くことばかりに力を入れてて政策がいまいちな印象だから⋯⋯私は自民党に入れようかな。」 地域の候補者の名前もうろ覚えなまま発言する私に対して、夫は […]

地域の運動会で、超本気で走ったときのお話

先日、私達の住む自治会の運動会がありました。 小学校の「スポーツフェスティバル」とは違い、20弱の町内会が火花を散らす、「ガチ」の運動会です。 町内会メンバーが一同に会する大運動会 午前9時、近所にある高校のグラウンドで、運動会が開催されました。 この自治会には、19の町内会があり、それぞれの町内会でテントを張り、ゼッケンをつけて競い合います。 最初は開会式。 会長の宣言があり、「君が代」の歌と共 […]

大きな手

去年、私の身長に並び、そして抜いてしまった長男(中2)。 その後もぐんぐん身長が伸び、今では私よりも10cm以上高くなってしまいました。 さらに手足も大きくなり、靴のサイズは父親を抜いて、そこらへんの大人の男の人のサイズより大きくなってしまいました。   ・ ・ ・   そんなある日、彼は私達の書斎にある勉強机でテスト勉強をしていました。 彼の顔は私のPCモニターに隠れて見えま […]

親友との再開

国際学会2日目。留学時代の友人の一人からメッセージが届きました。 「今現地入り。どこにいる?」 私はすぐに「ポスター会場、◯◯のコーヒーの前に並んでる。」と返しました。 国際学会に参加したもう一つの理由 「あなたがあの学会に行くなら、なんとかして私も行くわ!」 そう言ってくれたのは、私の友人の一人。 アホな話からシリアスな話まで、彼女とは毎日いろいろな話をしていました。 彼女はまだ30代ですが、今 […]

「前に会ったわよね?」と言われて「初対面です」と答えた件

留学先のPIに誘われ、急遽やってきた国際学会。 1日目は、PIと一緒に、お目当ての基調講演を聴きにいきました。 講演者は、PIのAcademic Chirdrenの一人で、現在はCo-PIの跡を継いで、施設の新ディレクターをしています。   基調講演会場で席についていると、色々な人たちが次から次へとPIに挨拶しにやってきました。 「やあ!会えて嬉しいよ。」 「久しぶり!元気してた?」 そ […]

ラボを発展させるための秘訣について伺いました-2

去年と今年、二度にわたって恩師が来日し、大変濃い時間を過ごさせてもらいました。 その時にもらった言葉から2つ程、ここに書き留めておこうと思います。 論文を読みなさい 1つ目は、去年来日したときに頂いた言葉。 「いい研究のアイデアってどうやったら浮かんでくるの?」という質問に対して答えてくれました。 READ! とにかく「読む」事。毎日論文を読むの。 自分の分野だけでなく、他の分野に関しても。 その […]

火傷の跡

ある日の夕食の準備中、ちょっと気をとられている間に、腕がフライパンの角にあたりました。 「あー、やってしまったーー。」 慌てて水で冷やしましたが、前腕内側部に三日月状の火傷ができてしまいました。   「痛いなー。でも、そんな目立たないし、まあ、いっか。」 火傷の跡はヒリヒリと痛かったですが、私は特に気にすることもなく、次の日には火傷の存在を忘れてしまいました。   ・ ・ ・ […]

みんな敵がいい

以前、自分が施設を移る際に、ある人から、餞別として 「みんな敵がいい」 という言葉を頂きました。 それについて色々考えたので、今回、ここに書き留めておこうと思います。 みんな敵がいい 誰を味方にしようなどと言うから間違うのだ。 みんな敵がいい。 敵がないとことができぬ。 これは、幕末に活躍し、明治維新の立って役者の一人と言われる、勝海舟氏の言葉です。 彼の言葉には、「何か事を成すとき、誰が味方かと […]

声を上げるということ

帰国前、アメリカのボスから、 「日本であなたのような女性が活躍するには、まだまだ大きな障害がある。日本に帰ったら、あなたはもっと声を上げなければならない。」 と言われました。 その時、私は頷きましたが、同時に、 「声を上げることは、日本では美徳とされないから、そこで声を上げれば、逆に自分の首を締めることになるだろう。」 とも思っていました。 「声を上げない」ことが大体正解 その後、帰国し、個人的に […]

自身に息づく、彼らの生き様

アメリカから帰国して1年半が経ちましたが、この間に、何度か留学体験について講演の依頼がありました。 当時の事を思い返しながら、留学を通して自分が学んだと思うことや、後学の方々へためになりそうなメッセージを考えていると、それまでぼんやりと考えていた事が明確に整理されていくように感じました。 そして、自分にとって、ラボのPIとCo-PIの存在がどれだけ大きくなっていたか、今の自分の考え方や方向性につい […]

ポートレート

ある日、アメリカのPIからメールが届きました。 I am enclosing here a video and a couple of pictures on the Unveiling Ceremony for our portrait commissioned by the University of Pennsylvania. The portrait is an oil painting […]

冬 ✕ 夜明け前ジョギングの必須アイテム色々

去年、休日限定で再開したジョギングですが、 体調と相談しながら、できるだけ平日の朝も川沿いを走るようにしました。   私のお気に入りの時間帯は、早朝4時半ごろ。 朝起きたらとりあえずウェアに着替えて一人で走ります。   この時間から走っている人も結構多いのですが、外は真っ暗なので、化粧をしていなくても誰にも見られません。 お日様も出ていないので、日焼け止めを塗る必要もなし! 走 […]

禍転じて福と為し……

去年職場を異動し、自宅から50km以上離れた隣県に、特急列車で通勤しています。 いつも余裕で乗れたらいいのですが……家族のお弁当を作っているとだいたいギリギリになってしまい、電車に乗り遅れそうになりながら、駅構内を走っています。   そんなある朝、ついに電車を乗り過ごしました。 次の電車は40分後 「嗚呼!」 思い切り走りましたが、後少しというところで、電車のドアが閉まりました。 次の電 […]

新年を迎えて-2024

昨年は、自分の視野が狭まったり広がったりするのを自覚する1年だったように思います。   一昨年秋に帰国し、しばらくは日本の分化や作法の感覚を取り戻すのに苦労しました。 というか、その感覚を取り戻す事に抵抗を感じていた、というべきかもしれません。   組織の一部として、周囲の雰囲気を乱さないよう、私は毎日気を張って過ごしていました。 アメリカのラボの同僚や上司の、心からの応援や強 […]

落し物をなくしたい

―― そんなに落とし物をするなんて、君って、結構うっかりさんなんだね。 と、温かい目で笑ってもらえるのは、若い女子のみ。   身嗜みや言動の一つ一つが「仕事ができる人間かどうか」という評価の対象となる人間にとって、「落とし物が多い」という事実は汚点以外の何者でもありません。 ……が、私は、残念ながらこの年になっても、何故か色々落とし物をする生活から抜け出せずにいます。   今ま […]

海の底に

私は今まで、衣食住さえ足りてさえいれば、自分の考え方や行動の工夫次第で、どんなところでも生きていけるんじゃないかと思っていました。 けれども最近、そうでもないようにも思えてきました。   魚が、陸の上で生きられないように。 鳥が、海の底で生きられないように。       私は以前、魚でした。 海の上には、空が広がっていました。 ある時私は、宝物を連れて空に飛 […]

新年を迎えて-2023

去年末にアメリカから日本に帰国し、家族全員、新たな環境で再スタートすることになりました。 「お友だちはできた?」という私の質問に対し、子ども達は「うん。」と答えてくれていましたが、日常会話の言葉の端々から、それぞれ彼らなりに苦労してきた部分が垣間見え、それを両親には言わないようにしているようにも感じられました。 それはおそらく、私自身に余裕がなく、彼らに気を使わせてしまっていたからかもしれません。 […]

筋トレ再開宣言

「最近、肩周りが痩せてきたよね……おばあさん化が進んでるというか。」 という主人の一言に焦り中。   一時期仕事が忙しくて数kg体重が減少しましたが、食事をちゃんと摂るようになってから、体重自体は戻ってきました。 でも、一度落ちた筋肉は自然とは戻ってくれないよう……。 先日、韓国にいる友達家族とzoomでお話をした時にも「痩せた?」と指摘されてしまいました。 カメラのアングルの問題もある […]

愛犬の死の連絡を受けて

私の実家では、小さな頃から何かしらのペットを飼っていました。 金魚、亀、文鳥ファミリー、ハムスター、犬2匹、猫2匹……。 みんな人間よりも短命なので、子供の頃から、彼らが天寿を全うしたり、突然命が絶たれたりするのを見てきました。   そして先日、我が家の最後の愛犬であるシュリが母に見守られながら亡くなった、という知らせを受けました。 彼は私が大学生の頃に実家にやってきたミニチュア・ダック […]

It’s OK

私は時折、気分が落ち込んで、気持ちを立て直すのを難しく感じる時があります。 まともな理由の時も多いんですが、ほんの些細な事で落ち込むことも多いです。 日本人は不安遺伝子と呼ばれるSLC6A4(セロトニントランスポーター 5-HTT をコード)のS型多型がとても多いと聞きますが、私ももれなくSS型なんじゃないかと思っています。   でも、仕事は山のようにあるし、家事は回さないとだし、家にい […]

追悼8:思い出話

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが亡くなってから、ラボは悲しみに包まれ、皆は仕事をしながらも、彼との思い出を話したりして過ごしていました。 そんなある日、ラボのスタッフの一人からアナウンスメールが届きました。 今週は […]

追悼7:決意

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが亡くなった次の週から、PIがミーティングに出席するという連絡がありました。 そして次週、朝から全体ミーティングがあり、みんなは少し緊張して待っていました。 開始時間が来たので、「そろ […]

追悼6:足跡

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PI逝去の連絡を受けた日、私はラボを休み、一日自宅で過ごしました。 翌朝も ―― しばらくは何もする気になれなさそうだなー。 と思ってぼんやりしていましたが、ふと、術後7日目のマウスのサク […]

追悼5:Drift into the Sunset

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。 なお、遺族より紹介された追悼記事で、本記事に関連する事柄が記載されているリンクの1つをこちらに貼っておきます。   PIと夫と3人でミーティングが行われてから数日が経過し、私は相変わらず限られた時間 […]

追悼4:久しぶりの個人ミーティング-2

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   以前、PIと夫と私の3人で久しぶりにミーティングを行った話を投稿しましたが、 この話には別の背景がありました。 当時は内輪の出来事を勝手に外に発信してはいけないと思って控えていましたが、その後奥 […]

追悼3:ビデオコール

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが病院で治療を受け、リハ転院なども検討されていた矢先、彼が感染症を併発し、容態が芳しくないという連絡を受けました。 ラボの人たちは、毎日彼の容態を心配し、少しでも情報があればお互い共有 […]

追悼2:声を震わせ

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが事故で緊急入院した日の翌週、私と夫は、彼の奥さんであるPIとミーティングの予定が入っていました。 手術は無事に終了したと聞いていましたが、彼の容態はどんな様子なのか、私達は心配しなが […]

毎週日曜日には、教会のミッショナー夫婦がボランティアで主催してくれている英語教室があります。 内容としては、聖書を読んで質問に答えたりディスカッションしたりする、というもの。 英語の勉強というよりは、ほぼほぼ聖書の勉強といった感じですが、 人とディスカッションするのは好きだし、自分の研究と違うテーマを勉強するのは新鮮なので、私は毎週楽しく参加させてもらっています。   先週は、新約聖書 […]

追悼

あなたがいなくなってから数日が経過し、色々な場所で追悼記事を見かけるようになりました。 それらの記事を読むたびに、あなたの残してきた業績がどれだけ偉大だったかを再認識させられます。   飽くなき探究心と好奇心。 自分を過信せず、必ず人に意見を求める姿勢。 人を好きになり、人を信頼する心。 人を楽しませ、やる気にさせ、協力し、大きなシナジーを生み出していく力。 そして、愛……   […]

自分事

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新年を迎えて-2022

アメリカに来て、3年半が経過しました。 こちらに来てから様々な出来事があり、その度に自分の行動を振り返り、深く考えさせられました。 Anytime we think the problem is “out there,” that thought is the problem. — Stephen R. Covey (American educator, author, b […]