sports-festival-2024

先日行われた運動会⋯⋯もとい、「きずなスポーツフェスティバル」。

もう慣れましたが、保護者も運動場に座り込んで一緒に応援するスタイルではなく、指定された時間に学校のバルコニー的な広場に集まり、子どもたちを上から観戦(というか観覧?)します。

3年生のダンスで

最初に観戦したのは、次男が参加する徒競走とダンス。

昨年に色々と学習した私は、今年も無事に次男の走る姿を動画に収めることができました。

徒競走が終了すると、生徒たちはそのまま決められた場所に移動してスタンバイし、かわいい曲が流れ出しました。

次男も、ボンボンを持った両手を大きく降って、一生懸命踊っています。

 

ところが⋯⋯

そこで終業のベルがなる

ダンスも中盤に差し掛かり、クライマックス!⋯⋯といったあたりで、突然曲が中断し、

「キーンコーンカーンコーン」

と終業ベルが鳴り出しました。

 

ダンスを観戦していた他の学年の子どもたちは、一斉に

「えーーーー!」

と大ブーイング。

 

バルコニーで見ていた親たちも

「え、え、ベル?」

とざわざわ。

 

踊っていた3年生の子どもたちは、両手を挙げたままでお互い顔を見合わせ、

「どうしよう。。。」

とキョロキョロし始めました。

 

その日は平日金曜日の午前中だったので、担当の誰かが、始業/終業のベルの設定を止めておくのを忘れてしまっていたのでしょうか?

気まずい雰囲気を吹き飛ばしたのは

非常に気まずい雰囲気の中、終業ベルは「キーンコーンカーンコーン」と、4回、最後までゆっくりとなり続けました。

(多分、一度鳴ると途中で止められないのかも。)

 

ベルが鳴り終わっても、ダンスの曲は再開しません。

3年生は腕をおろし、困惑した顔で周囲を見回していました。

もう雰囲気はダンスどころではありません。

 

その時⋯⋯

 

アンコール、アンコール、アンコール⋯⋯!

 

大きく手をたたきながら、次男の担任の先生が声をあげました。

この先生、「校内で一番人気」と噂に名高い方です。

 

先生の声と拍手に引っ張られるかのように、会場の生徒たちも「アンコール、アンコール!」と合唱し始めました。

そして、声が重なり、一つの大きなコールとなったところで、その先生は音楽のスイッチをON。

大きな歓声と共に、ダンスが再開されました。

粋な対応に脱帽

ダンスは、1回目よりもさらに盛り上がりを見せ、フィニッシュ。

3年生の子どもたちの表情も晴れ晴れとしています。

 

―― あの、下がりに下がりまくった雰囲気を、ここまで盛り返すなんて、さすが!

タイミングや声の出し方も秀逸でしたが、さらに「アンコール」という言葉を使うことで、あたかも「良かったからもう一回!」という印象に変えたように感じ、先生の機転の効かせ方に脱帽しました。

 

次男はよく、学校の授業などでの先生の話を楽しそうに教えてくれていましたが、

―― あんな先生から授業を受けていたら、確かに毎日の授業も楽しいかもなー。

と、思いました。

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