今年の Thanksgiving Day は、11月25日でした。
アメリカでは一大イベントの一つで、
Thanksgiving Day 当日と翌日の Black Friday と合わせて2連休、土日も合わせて4連休、そして Thanksgiving day 前の2日間、小中学校は午前中のみ、
と、日本のシルバーウィークなみの大型連休になります。
Thanksgiving Day ではターキー(七面鳥)の丸焼きが定番で、うちでも作っていたのですが、
昨日はThanksgiving dayで休日。 以前スーパーでいただいた15 lbsの七面鳥(こちら)と格闘することにしました。 アメリカ人の同僚や奥さん達から必要なコツを教えてもらい、詳細はネットで調べて…… ヒヤヒヤ …
- 準備やら調理やらなにかと大変で時間もかかる
- ターキーが大きすぎて家族5人では食べきれず、3日3晩ターキー料理になる
- チキンと比べるとちょっとパサついていて、子ども達は「チキンとターキーと比べたらチキンの方が美味しいかも」と言っている
などの理由から、正直ちょっと腰が重い……
「今年はもうターキー作らなくてもいいかなー」と聞いてみると、
夫や長男(11歳)から「まあ、大変だし、なくてもいいよ。」と返ってきたので、今年はいつもの晩御飯を考えていました。
職場でも同僚達から「ターキーの準備は出来てる?」と何度か聞かれましたが、
私は「うちは今年は焼かないよ。大変だし、大きくて食べ切れないし。」と答えていました。
ところが、Thanksgivind Day 前日……
仕事を終えて家に帰ると、
長女(8歳)「明日はターキーだね!」
次男(6歳)「やったー!ターキーターキー!!」
と、下二人がターキーの話で盛り上がっていました。
それを聞いた私は、
「まじで?子ども達はターキーを楽しみにしてたの!?
今年はターキーなしのつもりだったから何も準備してないのに……」
と、超絶焦りました……
とゆーのも、ターキーは本当に大きいので、冷蔵庫で3日以上かけて解凍しなければなりません。
普通は1週間以上前から冷凍ターキーを買って準備しておく必要があります。
私「明日朝から買いに行ったって、晩御飯には間に合わないよ……」
念の為 YouTube でターキーの作り方の動画を見ると、画面の向こうの綺麗なお姉さんから
「素人の最大の間違いは、前日にターキーを買っちゃうこと。少なくとも1週間前には買って用意しておかないとね。」
と笑顔で言われ、私は
「ここに当日買っちゃおうとしている人がいますが……」
と激凹み……
それを見た長女は、
長女「ごめんね。明日はターキーなしで大丈夫だよ。でも feast はあるよね?」
……気を効かせてくれたようですが、どこまでも「ごちそう」にはこだわりたいようです。
という事で、ターキーの代わりにチキンを買ってきてローストチキンを作る、という事で話がまとまりました。
そして Thanksgiving Day 当日。
早朝のラボの仕事をいち早く切り上げて、丸鶏を買うために近くのスーパーに行きましたが、
お客さんの数はまばら……
みんなこの時間は家でターキーを作っているので、ガッツリ買い物にくる人はほとんどおらず、忘れ物を買いにくるくらいなのでしょう。
ターキーの丸焼きに使うレモンやハーブ類もほとんど売り切れています。
ちょっと後ろめたい気持ちで、私は鶏肉コーナーまでいきました。
ところが……
私「丸鶏がない……」
いつもはででーんと陣取っている丸鶏が全然見当たりません。
その代わりそこにあったのは、なんと 解凍済みのターキー でした。
どうやら私のようなダメ主婦のために、お店の人達が数日前から解凍し、鶏肉コーナーに置いていてくれていたようです。
私「もうこれはターキーを焼くしかないってことね……」
私は一番小さなターキーを探しましたが、それでも 13ポンド超え(約6kg)……焼き時間はざっと計算して3時間半くらいかかります。
前後の時間を計算すると……時間はかなり押していてギリギリ晩御飯に間に合うかどうか、という感じでしたが、
私は意を決して、そのターキーをカートに入れてレジまで持っていきました。
家に帰ると、
私「もうこれは前準備とかにこだわってられないわ。」
と、Youtubeで「簡単で失敗しないターキーの焼き方」というタイトルの動画を選び、それに沿ってターキーづくりを始めました。
シンプル イズ ベスト!な、七面鳥の焼き方
材料
ターキーの丸焼き
- ターキー(七面鳥):1羽。12-16ポンドくらい。
バターハーブ用
- バター:適当だけどたくさん。今回は1箱(0.5ポンド、約230g)使用。室温に戻しておく。
- ハーブ:タイム、セージ、ローズマリーなど。これも適当。葉っぱだけビーッとちぎって、包丁で刻む。
- 塩:適量。結構たくさん。
- 胡椒:適量。結構たくさん。
- にんにく:適当。今回は1個丸々使用。皮を剥いたら包丁の腹でバンっと潰す。
スタッフィング用
- レモン:1個。今回スーパーで売り切れていたので、ライムで代用。串切り。
- 玉ねぎ:1個。適当に串切り。
- ハーブ:タイムとローズマリーたくさん。(セージはちょっと匂いが強いので避ける)
ターキーを焼く時に下に敷く用
- 玉ねぎ:1個。串切り。
- 人参:1本。1cmくらいの輪切り。乱切りでも。
- セロリ:3本くらい。1cmくらいの輪切り。
飾り用
- ローズマリー
- レモン(これもライムで。)
グレイビーソース
- ターキーの首や内蔵。そのまま焼く。
- 玉ねぎ:1個。大きめのみじん切り。
- 人参:1本。大きめのみじん切り。
- セロリ:2本くらい。大きめのみじん切り。
- バター: 適量。多め。
- オリーブオイル: 適量。多め。
- 小麦粉:1/2カップくらい。
- 白ワイン:1/2カップくらい。
- チキンスープ:1-2カップくらい。
道具
- ターキー丸焼き用のパン
- セレブママ達はターキー用の立派なパンを持ってるんだろうけど、実際のところアルミ製の簡易パンで全然OK。ってゆーか、それすら買うのを忘れたので、今回は普通の角平パンの上に、アルミ箔でお皿を作って置いたモノを使用。肉汁がどれくらいでるか心配だったけど、結果的に全然OKだった。
- 温度計
- また買うの忘れた……ので、ターキーに付いてたお知らせ温度計(肉に突き刺しておいて、中の温度がちょうどよくなったらポンと飛び出して教えてくれるヤツ)を使用。
- 包丁
- 焼いたあとに切るため。
前日からの準備
- なし!
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- 今回は、当日ターキーを買ったので。前日からピックル液に漬けとくとか、もうしない!ってゆーか、できない。(でも、下準備なしでも全然美味しかった。ターキーが入っていた袋が液体で満たされていたので、多分ピックル液が入れてあったんだと思う。)
作り方
ターキーの丸焼き
- 玉ねぎ、人参、セロリは適当に切ってパンの上に並べておく。
- ターキーの中に入っている首と内臓を取り出して、グレイビーソース用のフライパンに置いておく。
- 首と内蔵が入っていた空洞部分に串切りにした玉ねぎとローズマリー、タイムを入れる。
- バターハーブを作る。室温に戻したバターに、刻んだハーブ(ローズマリー、タイム、セージ etc.)、潰したにんにく、塩、胡椒を入れて、手でガツガツ混ぜる。
- ターキーの皮の下に手を入れて、できるだけ広い範囲の肉と皮を切り離す。その部分にバターハーブを入れ、均等に広げる(皮を破らないように注意)。
- 余ったバターハーブを皮の外側にたっぷりと塗る。
- 野菜類を置いていたパンの上にターキーを乗せて焼く。(オーブンは450°Fに温めておき、ターキーを入れたあとは350°Fにして3時間以上焼く。)
- 焼き上がったらオーブンの外に出して、30分ほど置いておく。
ポイント
- スタッフィングは、食べられるものを入れてもいいけど、たくさん入れると焼き時間が長くなる。水分と香り付けに玉ねぎとレモンとハーブを入れるくらいでOK。
- ターキーの皮の下と皮の上にバターハーブをたっぷり塗って、表面が焦げたり水分が蒸発したりするのを防ぐ。皮を破らないように注意。
- ターキーの足を縛ると見栄えは良くなるけど、くっついた部分の熱が上がりにくくなる。足は縛らずに広げて置いた方が美味しく焼ける。
- 焼き時間は15分/ポンド。13ポンドだったら3時間15分くらい。
- 温度計があれば、焼き上がり後に内部の温度が158-160°Fくらいが良い。
グレイビーソース
- ターキーの首や内蔵をバターとオリーブオイルでこんがりと焼く。
- 玉ねぎ、人参、セロリのみじん切りを入れてさらに炒める。
- 小麦粉を入れて炒める。
- 白ワインとチキンスープを入れて混ぜながらコトコト煮る。
- 塩コショウで味を整える。
- 出来上がったらターキーの首と内臓を取り出す。濾して野菜を除いてもいいけど、そのまま一緒に入れておいてもOK。
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ターキーの他、スープやサラダなどを作り、ご飯を炊くのを忘れたので朝食用のベーグルを焼き……
なんとか晩御飯までに一通り揃える事ができました。
気になるお味は……
子ども達「美味しい!!」
結構ジューシーで、美味しいターキーでした。グレイビーソースもGood!
私の感想は、
「あんま手間をかけなくても美味しいターキーが焼けるんだな。」
ターキーは手間と時間がかかると思い込んでいましたが、意外と簡単で美味しく作れると知りました。
これからはなんだかんだと言い訳せず、ちゃんとターキーを焼いてあげようと思います。