CHOP Center for Management of ADHD

先日行われたADHDの検査。

その中で行われたIQテストの結果をみて、私達は軽く驚きました。

5年前と現在の、学校での評価の比較

5年前の小学3年生の時、長男はアメリカのギフテットプログラムの審査のために、IQテストを受けていました。

この頃の彼は、大人でも難しいレベルの複雑な折り紙を折ったり、ルービックキューブを素早く解いたりしていました。

折り紙作品

学校では彼の数学系の能力を高く評価され、ギフテットプログラムの審査を受けるよう、担任の先生から推薦されたのでした。

 

そして現在、中学2年生。

彼はスマホやPCゲームの方に興味を持つようになり、折り紙やルービックキューブで遊ぶ事はなくなりました。

友達が多く、学校には楽しく通っていますが、長時間椅子に座って勉強することは難しく、テスト結果は芳しくありません。

学校の評価はおおむね宿題や定期テストの点数で決まるため、彼の成績は……まあ、予想通り。

5年前と現在の、IQテストの比較

そんな彼が受けたIQテスト。

通常IQは生涯を通して変わらないと言われていますが、彼の場合は

  • 5年前はWISC-V(第5版)、今回はWISC-IV(第4版)での評価
  • 5年前は英語での検査、今回は日本語での検査
  • 5年前は小学3年生の平均と比べたIQ、今回は中学2年生の平均と比べたIQ

と、多少の違いがあります。

 

5年前と今とでは、彼の状況がだいぶ変わっているため、私は、IQテストの結果も多少違ってくるかもしれない、と思っていました。

 

そして結果は……

5年前 今回
言語理解(Verbal Comprehension Index) 100 105
知覚推理(Visual Spatial Index) 144 141
ワーキングメモリ(Working Memory Index) 122 120
処理速度(Fluid Reasoning Index) 115 124

 

……ほとんど変わっていませんでした。

彼自身は変わっていない、けれど周囲が変わった?

彼のIQテストの結果を見て、私は

「彼自身は5年前と今とで何も変わっていないけれど、彼の年齢が上がって周囲の環境が変わっているから、彼に対する評価も違ってくるんだな。」

と思いました。

 

もちろん、年齢が上がれば評価の基準も変わってくるし、大人になれば求められるものもガラリと変わります。

けれども、

「彼の良さは、昔も今も変わることなく、ずっと彼の中にあるんだよ」

と、数値がそっと教えてくれたような……そんな気がしました。

 

 

To be continued…

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