![tenbaiya](https://diary.mom-neuroscience.com/wp-content/uploads/2025/01/240113-tenbaiya.jpg)
一昨年に現在の職場へ移ってから、昨年住居の住み替えが決まるまでの約1年間、私は、定期的に不動産情報をチェックしていました。
不動産情報サイトに条件を登録し、新着物件の通知を受け取る。そんなふうに定期的にチェックしていると……
「あれ?」
ある一定の条件で、物件が現れたり消えたり、そして再び現れたりしていることに気づきました。
一度消えた物件が、価格を変えて再登場する
私がチェックしていた物件は、「都心・駅から徒歩5分圏内・120平米以上」という条件の中古物件。
これらの条件を満たす物件はそんなに多くないのですが、それでも、数ヶ月に一度くらいは新しい物件が掲載されていました。
それらの多くは2~3ヶ月で売れますが……高い確率で数カ月後に再登場します。
しかも、数千万円単位で値を上げて。。。
購入しようとしていた物件は、内覧日の夕方に買い上げられた
話は逸れますが、私達は、現在の物件に決める前に、他の物件の購入を検討していました。
私は、その物件の広告が掲載されたその日に不動産屋さんに連絡をとり、その週末に家族で内覧をするよう、とりつけました。
内覧を終え、「良い物件なので前向きに検討したい」と伝えたその夜……担当の不動産屋さんから連絡がありました。
「本日、中国の方が連絡してきて、内覧もせずに、『すぐにキャッシュで購入する』と言っているそうです。いい条件なので、売主さんもその方に売ることに決めたそうです。」とのこと。
「えー、私達も買いたいって思っていたのに……。」
……でも、買い物は「早いもの勝ち」なので、どうしようもありません。
そして、その物件も再登場
諦めて別の物件を探していると、なんと、その物件が数ヶ月後に再登場しました。
しかも、当初より5千万円も値上がりしています。
「???」
おそらく、この物件をキャッシュで購入した中国人は、不動産転売を生業としている人だったのでしょう。
「転売ヤー」が不動産バブルを助長?
それ以外にも、私がチェックしていた物件の半数以上が、数ヶ月後に数千万円単位で値を上げて再登場していました。
不動産屋さんに話を伺うと、このような物件はだいたい「転売ヤー」を呼ばれる人や会社が購入しており、キレイにリフォーム後、価格を上乗せして再び売りに出しているそうです。
また、ほとんど生活に使っていなかった物件などは、リフォームもせずにそのまま値上げして売ることもあるとか。
―― もはや、「濡れ手で泡」的なイメージ……。
私が見ていたエリアの物件の価格は、この1年間、全体平均で1億円以上は上昇した印象があります。
その背景には、このような「転売ヤー」の方達の関与があったのかもしれません。
先日、日銀が金利を上げたので、この不動産バブルもピークアウトしたようではありますが……。
それでも彼らは、チャンスがあればまた上手に転売し、利益を得続けるのかもしれません。
ちょっと不公平な気もしますが……でもこれが「情強が勝ち、情弱は負ける」不動産業界、ということなのでしょうか?
とりあえず「正直不動産」でも読んで、私もちょっとは勉強しておこうか、な。