今年も運動会の季節がやってきました。
去年、久しぶりの運動会を観戦し、自分の子どもの頃とかなり雰囲気の違うことに驚きましたが、
先日、長女(小5)と次男(小2)の小学校の運動会に参加してきました。 アメリカでは全校生徒参加型の運動会というものはなく、去年は丁度、運動会直後頃に帰国したので参加できず……という感じで、運動会参加の機会を逃して来たので …
実は、「運動会」という名前自体が違っていることを、今年はじめて知りました。
「運動会」ではなく、「スポーツフェスティバル」
イベントの名前は、「きずなスポーツフェスティバル」でした。
クラスの保護者の方によると、数年前からこの名前に変わったそうです。
そして今年は、運動会を盛り上げに大きく貢献する「点数の競い合い」も廃止されるとのこと。
昨年度までは、各学年のクラスを「赤組」と「白組」にわけ、徒競走やリレー、玉入れ等で点数付けし、学年を超えて自分たちの組を応援していましたが、今年はそれらの点数をつけないことが決まりました。
理由としては、
- 競技系が少なく、点数をつけられる種目が徒競走やリレーなどに限られる
- このため全体の点数は、クラス全員の努力よりも個人の足の速さなどが反映される
というもの。
⋯⋯確かに、私が子どもの頃に盛り上がった、騎馬戦や全学年リレー等の数々の競技種目はなくなっており、
「各学年が『徒競走』と『ダンス系』の2種類を披露する」
という簡素な内容になっていました。
―― 確かに、「運動会」というよりも「スポーツフェスティバル」の方がしっくりくる内容ではある。。。
「競い合い」ではなく「絆」を意識させる
ちょっと寂しい感じもありますが、学校の先生方が熟考を重ねた結果、年ごとに少しずつ内容を変えていったのではないかと思います。
この学校では、「きずなウォークラリー」「きずなフェスティバル」と、ほとんどのイベントに「きずな」という文言が入っています。
学校行事の一つ一つを通して、生徒たちに「絆」を意識させたい、という思いがあるのでしょう。
私は、スポーツが得意だったので、リレーの戦力としてクラスから期待されたり、運動会で活躍する姿を親にみてもらったりすることを嬉しく思っていました。
けれどもスポーツが苦手な子にとっての運動会は、練習期間も含めて、面白くないイベントだったと思います。
また、主人は子どもの頃から体が大きかったので、組体操で一番下の段に指名され、上の人たちの荷重がかかって嫌だと思っていたそうです。
このように、一部の人たちだけが楽しむのではなく、「学校の生徒全員が皆で楽しめるイベントにしたい」という思いから、「運動会」という名前が廃止されたのかもしれません。
「きずなスポーツフェスティバル」という名前に、先生たちの色々な思いが込められているような気がしました。