YEAR

2022年

毎朝、宇宙旅行

平日の朝は、職場に行く車に小学生二人を乗せ、近くの学校まで送っていますが、 その時間、彼らは宇宙旅行をしています。   「あと5秒でロケットが発射します。5, 4, 3, 2, 1, Blast off!!!」 子供たちの掛け声と共に宇宙船は動き出し、最初のブロックを曲がって大気圏を出て、近くの教会の宇宙ステーションを通過します。 「もうすぐ Moon がみえてくるよ。」 その後、赤いお […]

溝状舌をめぐる論争

私の舌は、真ん中に大きな網目状の溝が走っており、両側にも小さな溝が無数にあります。 「溝状舌」 と言って、成人の5-15%くらいの割合で起こるといわれています。 小さな頃はなかったように思いますが、少なくとも10代後半ごろには既にこの舌でした。 特に病気というわけではなく、原因もはっきりしません。 ただ、炎症を起こしやすいので、たまに真っ赤に腫れて「地図状舌」も併発し、ビリビリ痛みます。 主に疲れ […]

シンクにキノコが生えてきた件

今住んでいるアメリカのアパートは、築60年くらい……かなり古いです。 色々リフォームされてはいますが、色々な箇所が壊れる事は日常茶飯事。 最初は驚きましたが、だんだん慣れてきて、よっぽど困ったときだけ管理人に伝えて修理してもらっています。   ・ ・ ・   そんなある日の事……。   台所で 「ガタン!」 と音がしたので、何事かと思いながら行ってみると、シンクの台が […]

辞表

先日、今年の9月いっぱいまで今のラボでの雇用を延長してもらう事が決まり、秘書さんがそのための手続きを進めてくれました。 彼女の説明によると、ポスドクは1年契約しかできないので、一度来年度までの1年雇用延長の手続きを行った後に9月いっぱいで辞任、という形を取る必要があり、 その旨を記載した辞表をPIにメールで提出しなければならないそうです。   辞表の内容は秘書さんがテンプレートを送ってく […]

千本桜

長男(11歳)は、今はジャズの先生にピアノを習っていますが、日本にいた頃はクラシックの曲を習っていました。 私が以前使っていたクラシック曲の楽譜集もアメリカに持ってきていたので、 その楽譜集の中から、ベートーベンの月光や、ショパンの革命など、自分の気に入った曲を、自分の気が向いた時間に、自己流で練習しています。 (選曲パターンから推察するに、ちょっと短調系の曲に魅力を感じるようです。)   […]

It’s OK

私は時折、気分が落ち込んで、気持ちを立て直すのを難しく感じる時があります。 まともな理由の時も多いんですが、ほんの些細な事で落ち込むことも多いです。 日本人は不安遺伝子と呼ばれるSLC6A4(セロトニントランスポーター 5-HTT をコード)のS型多型がとても多いと聞きますが、私ももれなくSS型なんじゃないかと思っています。   でも、仕事は山のようにあるし、家事は回さないとだし、家にい […]

絶望と希望と

ある日の朝、ラボのグループメールに衝撃のお知らせが飛び込んできました。 動物施設のRoom46でウイルス感染が確認され、この部屋のマウス達は全て隔離されます。   ラボは騒然としました。 ラボ内のマウス達の半分以上はRoom46で管理しています。 みんな手術等も続々予定していたのですが、全てキャンセルとなりました。   数日後、動物施設のスタッフとラボメンバー達とでミーティング […]

小さなアーティスト-2022

以前、長女(9歳)の作品がレセプションに選ばれ、みんなで鑑賞に行ったお話を投稿しましたが、 今年もそのレセプションの案内が届いたので、家族で見に行きました。   会場はいつもと同じ小さな美術センターの中で、色々な学校の生徒の作品が飾られています。   私達は小学校のブースに足を運び、長女の作品を探しました。   「あ、あったよ!」 今回の作品は水面に写った街の風景のよ […]

めっちゃ苦手だった人と建設的に話ができるようになったお話

以前、このブログに書いた事がありますが、私には職場に苦手な人がいました。 どれくらい苦手かというと、部屋のドアを開ける時「中に彼女がいるかも」と思うだけで、心拍数が上がり、冷や汗が出るくらい。   ただ、彼女がとても性格が悪く意地悪なのかというと、そうではありません。   彼女はラボの古株ともいえるような人物の一人で、日本だととっくに定年を迎えている年齢になっても、ここで働き続 […]

ごんべえさんの赤ちゃんが……

うちの子供達のピアノの先生はジャズ音楽が専門で、子供たちにもコードを教えてくれています。 「習い事って続くかしら……」 と心配していましたが、意外にもみんなある程度ちゃんと練習していて、毎回progressしているように見えます。 私も子供の頃ずっとピアノを習っていましたが、練習ゼロでレッスンに臨んだ日も数しれなかったので、 「子供なのによくそんなちゃんと練習できるもんだなー。」 と逆に関心してい […]

79 months

次男(6歳)は、お兄ちゃん(11歳)やお姉ちゃん(9歳)と比べると一回り小さいですが、 気持ちだけは彼らと対等でいて、お姉ちゃんに算数の問題を出題したり、お兄ちゃんに全力でタックルしたりしています。 でも、なんだかんだいってもやっぱり6歳、出来ないことも多いです。   ある日の夕食の時間、子供たちの好きな豚の生姜焼きをつぎ分けていると、次男が 「僕の分、大盛りにして!」 と言ってきました […]

夜のお話-2

ある日の「夜のお話タイム」の出来事。   夜、子どもたちはベッドに入ると、長女(9歳)がいつものように声をかけました。 長女「お母さん、story!」   私が、 「うーん、今日はどうしようかなー。ちょっと疲れてて、アイデアが浮かんでこない……」 と答えると、長男(11歳)が 長男「じゃあ、今日は僕が story してあげる。」 と言いました。   皆は、「えー、どん […]

夜のお話

我が家の夜のルーティンの一つに、「お話タイム」があります。 夜になると、寝室のキングサイズベッドの上に家族5人で寝転がり、まず長女(9歳)が自分の好きな本の1話分を読み、次に次男(6歳)がなぞなぞの本からいくつか出題してみんなで答えます。 その間、長男(11歳)は、隣で自分の好きな本をKindleで読んでいます。   それらが終わると、子供たちは子供部屋の自分たちのベッドに移動しますが、 […]

僕がきたよ

子供たちがもっと小さかった頃、朝起きると自分ではベッドから出ずに、 「○○ちゃんが起きたよー」 と、ベッドの中から自分が起きたことを大声で知らせてきていました。   そしてベッドの縁に腰掛けて、私が迎えに来るのを待っていました。   私は、朝ごはんやお弁当の準備などをしながら、 「そのまま自分で起きてきてもいいのになー」 などとと思っていましたが、子供たちがニコニコしながら待っ […]

追悼8:思い出話

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが亡くなってから、ラボは悲しみに包まれ、皆は仕事をしながらも、彼との思い出を話したりして過ごしていました。 そんなある日、ラボのスタッフの一人からアナウンスメールが届きました。 今週は […]

追悼7:決意

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが亡くなった次の週から、PIがミーティングに出席するという連絡がありました。 そして次週、朝から全体ミーティングがあり、みんなは少し緊張して待っていました。 開始時間が来たので、「そろ […]

追悼6:足跡

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PI逝去の連絡を受けた日、私はラボを休み、一日自宅で過ごしました。 翌朝も ―― しばらくは何もする気になれなさそうだなー。 と思ってぼんやりしていましたが、ふと、術後7日目のマウスのサク […]

追悼5:Drift into the Sunset

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。 なお、遺族より紹介された追悼記事で、本記事に関連する事柄が記載されているリンクの1つをこちらに貼っておきます。   PIと夫と3人でミーティングが行われてから数日が経過し、私は相変わらず限られた時間 […]

追悼4:久しぶりの個人ミーティング-2

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   以前、PIと夫と私の3人で久しぶりにミーティングを行った話を投稿しましたが、 この話には別の背景がありました。 当時は内輪の出来事を勝手に外に発信してはいけないと思って控えていましたが、その後奥 […]

追悼3:ビデオコール

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが病院で治療を受け、リハ転院なども検討されていた矢先、彼が感染症を併発し、容態が芳しくないという連絡を受けました。 ラボの人たちは、毎日彼の容態を心配し、少しでも情報があればお互い共有 […]

追悼2:声を震わせ

断書 本記事は、少し前、私の身近な人が他界する前後に書き溜めていたものです。 遺族の許可を得て投稿しておりますが、ここに書かれていることはすべて私の主観を元に書かれている点をご了承ください。   Co-PIが事故で緊急入院した日の翌週、私と夫は、彼の奥さんであるPIとミーティングの予定が入っていました。 手術は無事に終了したと聞いていましたが、彼の容態はどんな様子なのか、私達は心配しなが […]

毎週日曜日には、教会のミッショナー夫婦がボランティアで主催してくれている英語教室があります。 内容としては、聖書を読んで質問に答えたりディスカッションしたりする、というもの。 英語の勉強というよりは、ほぼほぼ聖書の勉強といった感じですが、 人とディスカッションするのは好きだし、自分の研究と違うテーマを勉強するのは新鮮なので、私は毎週楽しく参加させてもらっています。   先週は、新約聖書 […]

追悼

あなたがいなくなってから数日が経過し、色々な場所で追悼記事を見かけるようになりました。 それらの記事を読むたびに、あなたの残してきた業績がどれだけ偉大だったかを再認識させられます。   飽くなき探究心と好奇心。 自分を過信せず、必ず人に意見を求める姿勢。 人を好きになり、人を信頼する心。 人を楽しませ、やる気にさせ、協力し、大きなシナジーを生み出していく力。 そして、愛……   […]

クレーンゲーム

ある日の朝、朝食中に長女(9歳)が言いました。 「今度の週末、またクレーンゲームをしてもいい?」 クレーンゲームを避けてきた私と、それに魅力を感じている彼女 彼女の言うクレーンゲームとは、俗に言うUFOキャッチャーの事で、 数日前に遊びに行った屋内スケート場で、彼女はリンクの隣に置かれていたクレーンゲームを見つけ、人生で初めて挑戦したのでした。 その時は、1ドルで2回挑戦できたのですが、あっという […]

父親から「癌になった」と連絡を受けて

ある日の事、LINEに父親から短いメッセージが届きました。 私事ですが、先日の人間ドックで、以前から指摘されていた結節影が1年で2mm増加し、要精査となりました。 父親が癌になったと聞かされて 父は以前からCTで右肺尖部に1.3mmのスリガラス状結節影を指摘されてていましたが、胸部XP上では映らず、大きさも5年ほど変化なく、腫瘍マーカーも陰性だったので、年に一度の検査のみで経過していました。 それ […]

久しぶりの個人ミーティング

先日、PIと私と夫、3人でミーティングがありました。 最近、PIとCo-PIが共にラボに来られず、グループミーティングなどにも出席できずにいたので、私達のプロジェクトの進行状況の確認と、今後のキャリアプランなどについて話したいと、忙しい時間を縫ってPIがミーティングを設定してくれました。 私達は、現在の大変な状況下でわざわざラボに来てくれるPIに感謝し、10分前から部屋に入って彼女が来るのを待ちま […]

Gifted-9

先日、長男(11歳)のGiftedプログラムのオンラインミーティングが開かれました。 長女(9歳)の時は安心しきって、見事にすっぽかしてしまいましたが、 長男の場合は、「これは絶対にすっぽかせない……」という気持ちがありました。   というのも、長男がGifted Childに認定された時はまだADHD様の気質もそこまで強く、自宅でもある程度勉強できていたのですが、 ここ1年ほどで、(少 […]

次男を買い物に誘う理由

私は買い物に行く時、結構な頻度で次男(6歳)を誘います。 彼はとても人懐っこく、お店の人にも親しげに声をかけるので、お店の人たちがニコニコしながらサービスしてくれたりします。 そして相手が嬉しそうにしていると、こちらとしてもなんとなく気分がよくなります。   あるスーパーで仲良くなった Nichole という名前の店員さんは、彼の名前を控えてシールを用意してくれていました。 次男の方も […]

鬼は外

夕食の時間、思い出したように長女(9歳)が話しかけてきました。 「明日は節分っていうのがあって、鬼に豆を投げるんでしょう? お父さんが教えてくれたの。」   日本にいたときも節分の豆まきはかるーくやってきたのですが、彼女はあまり覚えていないようです。   長女「だから、明日、私は鬼のお面をつくるから、お母さんはお豆を用意してね。」   彼女から言われ、私は戸棚を探しま […]

たっきゅうプロジェクト

ADHD勉強会を始めてから、我が家では(特に夫が)気がけて長男(11歳)を外に連れ出すようにしています。 でも、雪や寒さでなかなか外に出られない日も多い今日このごろ…… 先週末、夫は朝から長男をジョギングに誘い、-10℃の中二人で家を出ましたが、5分も経たないうちに帰ってきました。 長男「寒すぎ!! 顔が痛くて走れないよ。」 結局その日長男は(PCゲームは1時間に制限されているので)Wiiでひたす […]

自分事

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ADHD勉強中①:ADHDとゲーム依存症

以前、長男(11歳)の「注意欠陥・多動性障害(attention deficit/hyperactivity disorder, ADHD)・注意欠如型」疑いについて、小児科にevaluationの申し込みを行いましたが、 実際診察や検査を受けられるようになるまでには時間がかかり、あと何ヶ月待てばいいのか全くわからない状態です。   その間、彼の生活状況が急に悪くなってきた感があり、しば […]

学校の視力検査で引っかかり、再検査前日まで視力回復トレーニングに勤しんだ件

ある日、メールの受信箱に、小学校から連絡が届きました。 次男くん(6歳)が視力のスクリーニング検査をパスできませんでした。 後日自宅にスクリーニング結果の用紙が届きますので、 眼科で再検査を受けてきてください。 私「なぬー!長男に引き続き次男までもメガネに!?」 長男(11歳)は、小学校3年生の時に視力検査にひっかかり、メガネ少年になりました。 その後もゲームなどの生活習慣を改める事ができず、2年 […]

役割分担

ある日の事、水道につけている浄水器からお水をコップに注ぎ、ごくごく飲んでいると、夫がやってきて言いました。 「浄水器のフィルターを新しくしたんだけど、違い、分かる?」   私が 「んー、わかるような……わからないような……」 と曖昧に返事をすると、夫はちょっとだけ悲しそうに言いました。 夫「いいんだ。君は浄水器で水を濾さなくてもそんなに気にならないんでしょ。」 私「え、そんな事ないよ。浄 […]

テニスの予定が雪遊びに変更になった件

去年の夏休みにテニスのサマーキャンプを利用し、テニス好きになった子供たち。 施設では学期中もテニススクールを開催してくれているのですが、私達両親は仕事をしているので、なかなか平日に通わせるのは難しい…… 「せっかくテニス始めたから、できたら続けさせたいんだけどな……」 と思いながら、仕事中に雑談していると、同僚のKから、 「じゃあ僕が教えてあげるよ。」 と意外な答えが返ってきました。   […]

買ったばかりの携帯を丹念に洗濯した件

去年9月、長男(11歳)は6th Grade に上がり、中学校に通い始めました。 今まで利用していた Before School と After School のデイケアプログラムは利用できなくなったので、 私達が家を出た後に家を出てスクールバスで登校し、私達が仕事から帰る前にスクールバスで帰ってきます。 今までは子供たち全員車で送り迎えしていましたが、長男が一人で登下校するようになったので、私達 […]