test study

実は今年受験生の長女(小6)。

勉強嫌いの兄と違い、彼女は毎日計画を立てて、コツコツ勉強しています。

 

そんな彼女が、ある日私に言いました。

「今度、塾長の話を一緒に聞いてくれる?」

塾長のオンライン説明会

普段すっかりノータッチの私は気づいていませんでしたが、実は、受験日まであと50日を切っていました。

この時期、ラストスパートに向けて、塾長が説明会を開催するというのです。

オンラインでも配信されるという事で、私は日曜の午前中に、彼女とオンラインで説明会に参加しました。

 

―― 私も小6のこの時期は受験の追い込みって雰囲気だったな。塾でも受験までの過ごし方について習ったような。。。

私は少し懐かしい気持ちで、塾の説明会に接続しました。

塾長の話

If winter comes , can spring be far behind
 冬来たりなば春遠からじ

という、Shelleyの詩を引用しながら、塾長の話が始まりました。

残り時間

受験まで48日というこの時間を、「まだ48日ある」と考えるか、「あと48日しか無い」と考えるか。

一日のうち、学校に行っている時間、食事や入浴時間を除くと、受験勉強に費やせる時間はせいぜい6時間程度。48日だと288時間……で、1日に換算すると12日くらいしかない。つまり、「2週間を切っている」ということ。

毎日が本番と思って生活する

  • 受験日当日、8時半に会場入りするのであれば、6時には起きて頭をスッキリさせておく必要がある。
  • 本番だけ早起きしても体はついてこない。これからは毎朝6時に起きるよう、生活リズムを整える。
  • 時計は当日使う時計を毎日身に着けておく。デジタル時計は受験が終わるまで封印。
  • 筆記用具は使い慣れた物を複数用意しておく。試験中は同じ鉛筆を4本以上、消しゴムを2個以上用意しておく。

etc…

彼女の場合

―― ああ、こんな感じの話、私も30年前に塾で聞いたわ。

軽いデジャブを感じながら、私は長女に尋ねました。

「受験本番用の腕時計、買ってあげようか?」

すると彼女の答えは、

「大丈夫、一昨年の長男くんの受験のときに、お母さん、私にも受験用のアナログの時計を買ってくれたでしょ。それを毎日つけて勉強してるから、本番もその腕時計でいくよ。」

―― そういえば、そうだった。

 

「鉛筆とかはどうしてるの?」

「それも、少し前に、同じのをたくさん買ってくれたでしょ。でも、すぐに鉛筆が短くなっちゃうから、対策立てないとと思ってたんだ。今度、鉛筆ホルダーを買ってもらってもいいかな?そしたら、できるだけ長い時間同じ鉛筆を使えるから。」

―― この子、全く抜かりがないわ。。。

受験に落ちた人たちが後悔するのは……

そんな会話を進めているうちにも、塾長の話は続き、終盤に差し掛かりました。

「最後に、僕の体験談を皆さんに伝えたいと思います。」

 

―― お、なんでしょう?

 

「僕は、高校のとき、受験した大学にすべて落ちました。最後の学校の不合格通知を受けたとき、大泣きしてしばらく起き上がれませんでした。その時、僕は、激しく後悔していました。」

 

塾長は、自分の体験談を話し始めました。

 

「それは、受験に落ちた事ではなく、

『なんで、もっと真剣に勉強をしなかったのか。』

という事でした。」

 

塾長は続けます。

 

「そして時を経て、こうして塾長となり、今は、受験に合格する生徒と不合格する生徒がだんだんわかるようになってきました。」

合格する生徒の発言

「試験が終わり、私は『どうだった?』と生徒達に尋ねます。この時の生徒の答え方で、私は『あ、この子は合格するな。』とわかります。」

 

―― え、そうなの?どんな回答?

 

「それは、『問題が解けた。合格すると思う。』という答えではなく、

『合格するかどうかはわからないけど、落ちても後悔はしない』

という答えです。こんなふうに答えた生徒は、たいてい合格しています。」

 

そして塾長は、ある生徒についてお話してくれました。

 

「僕は昔、一人の生徒を担当していました。その子は成績が悪くて、志望校にはとても届かない成績でした。でも彼は、『どうしてもその学校に行きたい』と言って、毎日遅くまで塾に残ってわからない問題を質問してきていました。

そして、試験が終わった日、彼は受験会場からそのまま塾を訪ねてきてくれました。

僕は彼に尋ねました。

『試験、どうだった?』

と。

すると彼はこう答えました。

『うーん、合格したかどうかはわからないけど、この1年間、僕にできることはすべてやってきたので、落ちたとしても後悔はしません。』

この言葉を聞いて、僕は『あ、この子は合格するな』と確信しました。

そして、その確信の通り、彼は合格しました。」

なんとなくわかる

中学、高校、大学、国家試験、大学院と、何度か受験を経験してきた私の心に、塾長の話はストンと落ちてきました。

幸いなことに、私はこれまで受験で落ちた事はありませんでしたが、毎回、

「今の自分にできることは全てやってきたから、落ちても悔いはないだろう。」

という気持ちでいたように思います。

これは、塾長が語る「合格を予感させる生徒」の条件に重なる部分があるかもしれません。

 

長男の場合は半分以上Luckで滑り込んだ感じなので、該当しないかもしれませんが……

それでも、彼が「受験したい」と言い出してから、彼の特性に合わせて合格が不可能ではない学校を選出し、その学校の過去問を基に綿密に傾向と対策を立て、そして受験日までの2ヶ月半、夫が仕事をセーブしながら、毎日つきっきりで彼に勉強を教えました。

それがなかったら、ギリギリで滑り込む事もできなかったわけで……(親の方は)一応「やれることはやった」と言えるのではないでしょうか?

 

そして、毎朝5時半に起きて机に向かい、登校までのわずかな時間も無駄にせず勉強している長女も、試験直後に尋ねれば「やるべきことはやってきたから、落ちても後悔しない」と答えるんじゃないかと思います。

 

 

「長女ちゃんは合格するかもね。」

私は思わず彼女に話しかけました。

 

すると彼女は、

「え、そんな事言わないでよ!今ここで油断したら落ちちゃうでしょ!」

と全力で否定してきました。

 



 

そーゆーところだと思います。

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