
我が家の長男(12歳)は、アメリカでは中学生でしたが、日本に帰国したら小学6年生になりました。
……受験生です。
正直、受験は無理だと思っていた
この時期に帰国する事はだいたい予想していたので、私達両親は彼が受験したくなっても大丈夫なように、日本から受験勉強用の教材を取り寄せて勉強を教えていました。
けれども当の本人は、”受験勉強-like” な勉強が大嫌い。
いつもイヤイヤ問題を解いている感じで、親的には
「もう受験は無理かもなー。」
と思い、
「帰国子女枠で入れて、かつ将来的に国公立の大学を諦めずに済みそうなレベル」
の学校を一つ受験する程度に留めて計画していました。
日本の受験生達と友達になると…
ところが、今年の10月に帰国し、小学校に通いだしてしばらくすると、彼は
「僕、クラスのみんなみたいに中学受験したい。」
と言い出しました。
今までの彼の勉強嫌いを見てきていた私達は大変驚きましたが、彼が自分から勉強をしたいと言い出したのは大変貴重な出来事。
「受験というものは、2-3ヶ月でなんとかなるものではない」
とわかってはいても、
「本人がやる気を出したなら、できる限りサポートしてあげたい」
と思ってしまうのが、親というものなのかもしれません。
……とりあえず、今まで全くやってこなかった理科や社会が受験科目にある学校はどんなに頑張っても無理なので、
- 算数
- 国語
- 英語
の3教科で受験できる進学校1択に目標を絞り、もともと予定していた帰国子女枠ありの学校も滑り止めに受験する、という計画を立てました。
なかなか大変な受験生活
試しに英語を解いてみると、リスニングは満点、リーディングは大体1問間違えくらいでした。
リーディングには結構難しい長文問題などもありましたが、彼が普段から英語の本をよく読んでいたのが功を奏したかもしれません。
がしかし、問題は国語と算数。
特に国語は、読解はまあまあ解けるのですが、漢字や慣用句などはほとんど覚えていませんでした。
この学校は漢字などの点数配分が高めだったので、全く書けないのはかなり致命的。彼は、帰国後毎日40-80個ずつのペースでひたすら書いて覚える、という苦行を始めました。
算数は、もともとは得意だったのですが、ここ1年ほどサボり続けていて、問題を解く力が目に見えて落ちてきていました。
アメリカにいた頃は、彼は四谷大塚の「基礎問題」しか解いていませんでしたが、過去問の内容は「練習問題」や「応用問題」レベルで、かなりひねった問題が出題されています。問題で問われている内容を理解するところから躓く事も多く、とても一人で解けるようにはみえません。
そんな彼をサポートするため、帰国後、臨床が忙しすぎて全く時間がとれない私に変わり、夫が自分の仕事をセーブして、ほぼ毎日長男につきっきりで勉強を教えるようになりました。
(夫は小学生の頃「塾の合格者数の数字をあげるために、塾のバスツアーで全国の進学校を受験行脚させられた」という稀有な経歴の持ち主で、中学受験はかなり得意だったようです。)
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ただ……親の方は子供の言葉を真に受けて一生懸命サポート体制を整えましたが、もともと長時間の座学が苦手だった彼が、ある日を堺にイキナリ「長時間集中して勉強モード」ができる性格に切り替われる……はずもありません。
彼は「ちょっと休憩」と言って、すぐ隣の部屋でKindleを読みだして勉強部屋に帰って来なかったり、家で一人になったらリビングでYoutubeを見てダラダラ過ごしてしまったりすることも多々あります。
私達両親はそれを見つけるたびにげんなりして、
「ただでさえビハインドなのに、当の本人が未だにこれじゃ、受かる見込みないよね。もう、ここまでしてまで、彼の受験をサポートしなくていいんじゃない?」
「でも今ここで自分たちが匙を投げたら、それこそ絶対に受からないしね……」
という会話を、ここ1ヶ月程で何十回と繰り返してきました。
泣いても笑ってもあと20日
と、なかなか大変な受験勉強生活ではありますが、試験は1月。
もう3週間もありません。
今、彼は、ひたすら過去問を解いています。
彼は私達両親から、
「あまりガッツリ勉強できないなら受験やめてもいいんだよ。」
と言われても、なぜか今回だけはいつものように
「じゃあやめた。」
ということなく、なんだかんだ受験勉強を続けてきました。
ただ……以前よりは点数もとれるようになってきたものの、
英語のアドバンテージを加味しても尚、合格にはあと一歩及ばずか……といった感じ。
せっかくこの1,2月、本人なりに頑張ってきたので、なんとか最後まで乗り切ってはほしいですが……どうなるかなー。
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