長男の中学では、年に3回の保護者面談があります。
各回、面談に向けてちょっとした工夫が施されており、学期末の内省や次年度へ向けた目標設定などを生徒に準備させ、保護者の前で発表させています。
長男が中学1年を修了する日、中学校で保護者面談がありました。 保護者面談は3回目ですが、最終回は、生徒がスライドを用意して10分程度プレゼンテーションを行い、それについて、担任の先生と両親を交えてディスカッションする、と …
去年、長男は中学1年生。
最初の保護者面談で、「将来の目標とそれを達成するための段階的計画」を提出する課題が出されていました。
長男の将来の目標
―― 将来の目標かー。普段は長男くんからそんな事聞けないから、楽しみだな。
以前、彼から「どの仕事も面白そうと思わない」と言われた事のある私は、あれから彼の心境がどうなっているのか、楽しみにしていました。
ある日、私が化粧台でお化粧をしていると、暇を持て余した長男(11歳)がやってきて、私の隣にあるトレーニングジムセットで懸垂を始めました。 鉄棒にぶら下がった状態で、彼は私に話しかけてきました。 長男 「 あ …
そして迎えた保護者面談。
彼が提出した用紙にかかれていた「将来の目標」は……
高収入
それが目標?
――高収入……確かに目標にしている大人はいるかもしれないけど、中学生が将来の目標にすること?
学生のころ、道徳かなんかの授業で「お金だけで仕事を選んではいけない。」と習った記憶がある私は、心の中で思わずツッコミをいれました。
そして肝心の「どんなことをして高収入になるか」については、白紙……全くのノープランです。
彼は、
「まあ……これから考えます。」
とのこと。
「手段」について話し合い
その晩、夕食後の家族会議のアジェンダは、
「長男くんの『高収入』の目標を達成するために、どんな仕事があるか」
でした。
夫「医者になりたいとかだったら色々とアドバイスできるけど……長男くん不注意が多いから、医療事故のリスクが高そうだしなあ……」
長男「まあ、面白そうだけど、一生勉強はしたくないしね。」
夫「勉強せずに高収入は難しいな……スポーツ選手とかはもっともっと難しいし……得意の英語を活かして、アメリカで寿司シェフとかが良いんじゃないかな。今、すごく需要があって、高収入が狙えるらしいよ。」
長男「でも、家族と一緒にいたいから、アメリカとか、1人で行きたくない。」
私「プログラマーとかは?PCゲーム好きだし。」
長男 「いや、遊ぶのが好きなだけで、作るのは面倒くさい。」
私「ロボット作りとか、おもしろそうじゃない?折り紙とか難しいの作ってたし……」
長男「うーん、、、」
結局、彼が一番興味を持っているのはやっぱり「お金」とのこと。
「『お金』を仕事にするなら……トレーダーとか?……じゃあ、進学先は経済学部かな?」
とゆー感じで、その日の家族会議はふわっと「大学は経済学部?」みたいな形で終了しました。
そして今年度の保護者面談
それから1年後の保護者面談。
去年と同じく「将来の目標とそれに向けた段階的計画」の用紙が用意されていました。
息子は何を書いたでしょうか?
私は、期待半分、不安半分で、用紙をめくりました。
そこに書いてあったのは……
- 将来の目標:高収入
- 具体的計画:(白紙)
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君は……ほんと、ブレないね。。。