空席
同じ部屋の同僚がラボに来なくなって、約3カ月が過ぎました。 彼女の机は、時々ノートやメモの配置が変わっているなと気づくときもありますが、概ね3カ月前のままです。 その間、一度、彼女と会う機会があったのですが、その時、彼女は「今、病欠依頼を出している」と寂しそうに笑っていました。 きっかけはいつも行われているミーティングでした。 彼女はかなり準備して発表に臨んでいましたが、内容が長すぎ […]
同じ部屋の同僚がラボに来なくなって、約3カ月が過ぎました。 彼女の机は、時々ノートやメモの配置が変わっているなと気づくときもありますが、概ね3カ月前のままです。 その間、一度、彼女と会う機会があったのですが、その時、彼女は「今、病欠依頼を出している」と寂しそうに笑っていました。 きっかけはいつも行われているミーティングでした。 彼女はかなり準備して発表に臨んでいましたが、内容が長すぎ […]
「最近、PIがあなたの事を凄く褒めるようになったね。あなたはきっとこれからfamous*註1になるよ。」 と、古株の同僚から言われました。 確かに最近よく褒められるなとは思っていましたが、なんとなく気に入られたのかな?と思うくらいで、理由は自分でもよくわかっていませんでした。 けれども、ある日、後輩のポスドクに実験内容の相談を受けてアドバイスをしていた時の事— 「私もあ […]
2カ月程前に図書館で借りた本に惹きこまれ、すぐにKindleで原著・和訳を共に購入、さらに書籍も取寄せました。 スティーブン・R・コヴィー氏によって書かれ、1989年に出版された「The 7 Habits of Highly Effective People」という本です。 1996年には日本語版「7つの習慣」を出版、現時点で44か国語に翻訳され、全世界3000万部、日本でも200万部を売り上げて […]
私は宇宙の話を読んだり聞いたりするのが好きです。 今の人生も好きだけど、もし生まれ変わったら天文学者とかにもなってみたいなーと思うくらい。 じゃあ宇宙飛行士は?と聞かれる時がありますが、実際に自分で月とか火星とかに行くよりも、空を見ながら、もっと遠くの天体にまで思いを馳せる事の方が好きなように思います。 そんな私の毎日の楽しみの一つは、毎日の通勤時に車の窓から広い空を眺める事。 建物 […]
50年前の7月20日、アポロ11号が月に降り立ち、船長のニール・アームストロングが月面に最初の一歩を踏み下ろしました。 人類初の月面着陸50周年という事で、毎朝聴いている宇宙をテーマにしたラジオ番組では、最近、これに関連した話題が多く流れています。 先月、NYの科学博物館に遊びに行った時にも、アポロ11号をテーマにしたドキュメント映画が上映されていました。 子供達にはまだ少し難かったようですが、私 […]
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SOS的な投稿をしてからブログを更新しなくなったので、「大丈夫~?」という連絡をよく受けるようになりました。 それまで日記のように書いていたので、あまり考えていなかったのですが、定期的に読んでいる人もいて心配してくれてたんだなと気づき、近況報告をと思って筆(?)をとりました。 私は、先月まで少ししんどい日が続き、笑うのにも時々努力がいる時がありましたが、自分の時間を持てるようになった […]
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子供の頃、福永令三さんのクレヨン王国シリーズをたくさん読みましたが、最近その中のある短編物語をよく思い出すようになりました。 クレヨン王国いちご村の中に収録されている、「レールの中のスミレ」というお話です。 小さなスミレが一輪、線路のレールに敷き詰められた石たちの隙間で生きていました。 石たちは、いつも不機嫌で押し黙っていました。 スミレは独り言のように、お日さまの話など、明るい話題を振りますが、 […]
先日の仕事中に、お昼ご飯を食べようとカンファレンスルームに行きましたが、すでにたくさんの人達が賑やかにお昼をとっていました。 ちょっとみんなと話す元気まではなかったので、私は一人でお昼ご飯を食べられる場所を探しました。 カフェテリアも人でいっぱい、別のカンファ室も会議で使用中…… 会議室を出た所のキッチンのようなスペースにカウンターテーブルと椅子が置いてあったので、私はそこでこっそり隠れながらお昼 […]
先日、職場のカンファレンスルームで一息ついていると、同僚がかなり疲れた様子で部屋に入ってきました。 彼女は、少し前にニュージーランドからやってたポスドクです。英語が母国語なので、私と違い ”language barrier” に困る事はありません。 とても話好きで、すぐにみんなと打ち解け、カンファでも臆せずよく発言していました。 彼女「元気?」 私「うん、元気だよ。そっちはどう?」 […]
先日の仕事中、失望する出来事があり、実験途中で涙を抑えられなくなりました。 こちらに来てからの辛い出来事などが次々と思い出され、それでもここに来ることには価値があったと思い込みたかったのですが、それも難しいように感じました。 しばらくトイレで一人泣いていると、同僚の一人からショートメールが届きました。 「いまどこにいる?6階に来れる?」 ひとしきり泣いた後だったので、 「今から行くよ […]
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ハンス・ウィルヘルムさん作の「ずーっとずっとだいすきだよ」は、私の好きな絵本の一つです。 初めてこの絵本を読んだのはいつか忘れましたが、読むたびに目頭が熱くなります。 大切な人に「あなたは私の大切な人だよ。」と伝える事。シンプルすぎて、日常で見落としがちになる事も多いように思います。 この絵本の影響を受けて、私は自分の子供達に毎日「大好きな〇〇くん」「可愛い〇〇ちゃん」 […]
少し前、何かの話の折に、彼から「最近毎日のように自分の人生について考えるようになった」という言葉を聞きました。 今までも将来の話などはよくしていましたが、こちらにきて、より考えるようになったようです。 この時、私の尊敬する女性の一人である、高橋祥子さんのブログに書かれていた話を思い出しました(こちら)。 その話の中で彼女は「予測不能な事態や理不尽な環境に曝されたときに自分軸を認識しやすい」という事 […]
通勤途中に何気なく聴いていたラジオで、ふと流れてきた曲。 Andra Dayさんの歌声がとても素晴らしくて注意が向いたのですが、しばらく聴いていると、歌詞が心に沁み入ってきました。 色々疲れてしまって、セロトニンの枯渇が心配になってくるような時は、元気な曲は避けたくなりますが、この曲はそんな時でも聴ける曲だと思いました。 疲れた人と同じ目線で語りかけてくれているからなんじゃないかなーと思います。 […]
夢を打ち砕かれ、心の火が消えていくのを隣でずっと見ているのはつらいですが、 何とかしようと動くと、自分が最期のひとふきを送る事になるのでしょう。 アスファルトにさえぎられて土から顔を出せない時、 どこに伸びていってもアスファルトの端がないと感じられる時、 そんな時に人のとる道は、人それぞれだと自分に言い聞かせなければなりません。 私は、アスファルトを邪魔だ […]
今の研究室に移って半年が経ち、ラボの長所や短所もだんだんわかるようになってきました。 長所として一番に挙げられるのは ”システムの構築” だと思います。 常にラボの中の風通しを良くし、数十人の優秀なポスドク達がお互い気軽に相談しあえる環境作りに力を入れています。 PAGEという館内アナウンスのようなものがあり、ちょっと用事があるとすぐにそれを使って連絡をとりあったり、呼び寄せたりでき […]
昨年は、日本からアメリカへ大きな異動があり、私にとって大きな変化がたくさんありました。 「子連れでの海外異動は大変。」 とは聞いていましたが、 「今までも色々大変と言われて何とかやってきたし、 今回も何とかなるだろう。」 と、ちょっと楽観的に考えていたように思います。 仕事面から考えると、できるだけ若いうちに留学した方が、得られるものが大きいように感じました。 理由としては以下のよう […]
毎朝、家族5人分のお弁当を作る。 今では当たり前になりましたが、新婚当初から欠かさず続けている、、、というわけではありません。 その時は、次男が生まれて、まだ首も座っていない頃だったと思います。 夫の様子が少しずつ変わってきたと感じていました。 口数が少なくなり、話しかけても生返事が多くなりました。勉強時間になってもなかなか勉強を始めない子供たちに、きつい言葉を使うようになりました。 […]
本庶佑先生がノーベル賞を受賞されるという知らせが届き、私達夫婦も本庶先生の話で盛り上がりました。 タラレバの話が嫌いな夫にしては珍しく、 「学生時代に本庶先生の研究室を訪ねていたら、今の状況は違っていたかもなあ」 という言葉まででて驚きました。(今、よっぽど弱っているようです…) 私は1回本庶先生の講演を聞いただけですが、学生向けの講演にも拘わらずイントロ部分をどんどん割愛して要点だけを強い口調で […]
昨日は長い一日のように感じました。 研究室のPI(Principal Investigator、つまりボス)にこれからの研究計画(Research Project)のプレゼンをしました。 私は海外学振のフェローシップを獲ってきているので、通常はその時申請したプロジェクトを実行していくわけですが、 ここにきた時点でフェローシップの申請時から1年半が経過し、その間に世の中の研究は進むので […]