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無事に入学試験を終えた長女(小6)。

合格発表は翌日です。

「どうしよう、どうしよう、明日まで待てないよ!」

……家に帰ると、彼女はまたソワソワしだしました。

合否は変わらない、とわかっていても

「そんなにわーわー言ったって、もう合否は変わらないでしょ。受かっている人は受かっているし、落ちている人は落ちているし。」

私はそう声をかけましたが、彼女は落ち着きません。

「わかっているけど、わかっているけど……無理!明日の結果発表に、私の人生がかかっているんだよ。落ちたらどうしよう!」

 

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いや、中学は義務教育だから、落ちても公立の中学に行けるのだけれど……。

答え合わせの結果を聞いても

今回の入試は、問題用紙を持って帰ることができました。

夫が問題を解き、彼女の解答と答え合わせをすると、算数は9割以上正解しているようでした。

英語も、「カイロ問題」以外はほとんど正解している様子。

「……長男くんの時の合格ラインを考えたら、算数と英語だけでも合格しそうだよ。」

夫が言いますが……

「でもでも、みんなもこれくらい解けたかもしれないでしょ。そしたら、相対的に落ちちゃうでしょ。落ちたらどうしよう!」

 

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もはや、何を言っても安心材料にはならなさそうです。

救世主?

ギャーギャー騒いでいる長女に、長男(中2)が話しかけました。

「じゃあ、落ち着けるように、僕がクイズを出してあげるよ。」

そう言って、彼は近くに落ちていたことわざ辞典を手にとりました。

 

長男「ことわざクイズです。『転ばぬ先の』?」

長女「杖!」

長男「『時は』?」

長女「金なり!」

長男「『五十歩』?」

長女「百歩!」

 

彼のクイズに、長女は少し落ち着きを取り戻して答え始めました。

 

ところが……

 

長男「じゃあ次、『猿も木から』?」

長女「落ちる!」

長男「あー。」

長女「あっ!」

 

長男「あーぁ、言っちゃったー。」

彼はニヤリとしました。

 

長女「あー!『落ちる』じゃなくて、『落ちない』! もー、長男くん、意地悪すぎる!!!」

 

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そんなふうにわーわーぎゃーぎゃー騒ぎながら、当日の夜は過ぎていきました。

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